お祝いの言葉

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元校長 平成23年4月~平成26年3月


高 橋 勝 利 様

より一層、後期中等教育の要に


 このたびは、北海道美深高等養護学校が開校40周年を迎えられたことを心からお祝い申し上げます。昭和59年度に開校し、道北地区の知的障害のある子ども達の職業教育の推進を果たしてきたことに敬意を表します。

 私が北海道美深高等養護学校に勤務したのは、平成23年4月から平成26年3月の3年間でした。鷹栖養護学校に勤務していた当時から、職業学科として専門的に質の高い製品づくりを通し、「仕事」について学ぶことのできる学校として、とても憧れの学校でした。また、長野パラリンピック冬季大会の日本代表選手を送り込み、日本中にこの美深高等養護学校の名を轟かせたことは記憶に残るところです。

 さて、私が勤務していた3年間は、30周年記念式典と新教育課程の整備、そしてあいべつ校の開校準備という大きな業務が目白押しの時期でした。

 まず、30周年記念式典の開催に向けた準備や当日の運営です。記念式典に向けて美深町の絶大なる協力を得て30周年実行委員会を発足し、記念誌の発行・公開研究会の実施、記念式典の開催を行いました。その式典では、開校当初から歌われていた「第九」を器楽と合唱で復活させ、多くの感動を得たことを思い出します。

 また、ノーマライゼーションからインクルーシブへと社会の変化に伴い、従来の目指す生徒像を基盤にしながら、新たに目指す生徒像「自分らしくよりよく生きる力」の育成として、「生活する力」「働く力」「心を豊かにする力」の3つの視点で教育課程を整理することができました。

 さらに、平成26年4月開校に向けてあいべつ校(本校の分校)の準備作業に当たることもできました。教育目標を先の整理した目指す生徒像とし、新たな「あいべつ版デュアルシステム」の教育課程を作り上げることができました。あいべつ校も本校と同じように、地域と一体となった学校づくりを大切に、地に根を張った確実な教育実践ができることを目指しました。

 どの業務もボリュームがありタフなものでしたが、美深高等養護学校の節目の仕事に携われたことに感謝の気持ちで一杯です。

 これまで美深高等養護学校教育の歴史と伝統を築いてこられた諸先生方に心より敬意を表するとともに、40年間という年月を支えていただきました美深町協力会の皆様方に心から感謝を申し上げます。

 結びになりますが、美深高等養護学校が全道における後期中等教育の要となり、なお一層の充実・発展と皆様方のご活躍をご祈念申し上げ、お祝いの言葉といたします。






元校長 平成28年4月~平成30年3月

現 北海道文教大学教授

山 下 秀 樹 様

美深町への想い

 北海道美深高等養護学校開校40周年にあたり、心よりお祝い申し上げます。

 私がこの美深高等養護学校の校長として赴任したのは平成28年4月でした。新任校長として初めての勤務地でしたので、たくさんの思い出をつくらせていただきました。

 ただ、赴任した当初は4月とはいえまだ公宅の裏には大きな雪山が残っており、それだけで冬の厳しさが伝わってくるようでした。美深での生活に一抹の不安を感じたのを覚えています。しかしながら、数ヶ月を過ごすうちに、美深町の皆様の心温まる優しさに触れ、その不安はあっという間に吹き飛んでいきました。

 山口美深町長様(当時)を始め、美深町教育委員会の皆様には、道立学校という立場でありながら、同じ美深町の学校ということで、私を始め、職員も生徒たちも分け隔てなく公私にわたり支えていただきました。当時美深小学校や中学校、仁宇布小中学校との授業交流を行わせていただくなど、本当に地域の一員として活動できたのも、ひとえに美深町の皆様の温かい支えがあったからだと感謝しております。

 また、当時一緒に働いた職員らも、みな若い力と熱意にあふれており、つたない校長である私をしっかり支えてくれました。本当に感謝しております。

 こうして美深高等養護学校が開校40周年を迎え、その歴史にわずかでもかかわることができたのは光栄なことだと改めて感じております。

 今後も美深高等養護学校が今まで以上に地域に貢献され、益々御発展されますことを御祈念申し上げお祝いの言葉とさせていただきます。





元校長 平成30年4月~令和2年3月

長 野 藤 夫 様

若手・中堅・熟練職員、そして地域に助けられた幸せな日々


 このたびは開校40周年、誠におめでとうございます。

 私は校長として平成30年度から平成31年度・令和元年度の2年間在籍いたしました。

 当時は、「美高養が初任校」という職員が、職員室も事務室も半数を超えるという新鮮な職員構成。

 とはいえ、数少ない二校目以上の30代中堅、40代熟練者が学年主任、分掌部長等の要職に就いて若手をきっちりと指導し、さらに少ない50代が縁の下で支え、最後は大変優秀な教頭と事務長がしっかりと全体を把握するという、実に理想的な姿を現出している学校でした。そして、そんな若手からも主任や部長職を担う人材が育ち、それが生徒への熱心な指導に反映されていたことは、言うまでもありません。

 また、地域の皆様にも支えていただいたことを忘れることはできません。美高養で育った立派な在校生や卒業生が、地域の皆様に手厚く支援していただけたことに、深く、深く感謝しております。

 そのような素晴らしい美深高等養護学校で、私は実に幸せな2年間を過ごすことができたのです。

 改めて厚く御礼申し上げるとともに、貴校の益々の御発展を御祈念申し上げ、祝辞といたします。






元校長 令和2年4月~令和4年3月

現 北海道小樽高等支援学校長

児 玉 倫 政 様

お祝いの言葉


 開校40周年おめでとうございます。

 私は令和2年4月から二年間お世話になりました。この二年間はコロナに始まりコロナに終わった二年間でした。始業式並び入学式を終え、早々に再び臨時休業になりました。

 本格的に新学期がスタートしたのが6月。生徒達はもちろん教職員も待ちに待った授業の再開です。校舎のあちこちから生徒の声が聞こえてくることで、改めて学校は生徒がいてこそだと実感しました。一方でコロナへの対応が手探り状態の中で、生徒を受け入れることの不安も大きくありました。国や道が示す感染対策マニュアルを踏まえ、感染防止と拡大防止に向け、学校が一丸となって取り組むことができました。

 校外の活動は制限がある中で、町内の独居高齢者宅の除雪や幼児への学校製品の贈呈など貢献活動に取り組むことができました。

 赴任していた二年間は、コロナに翻弄されましたが、地域の方々に支えられながら、生徒達はもちろん教職員もしっかりと自覚と責任をもち、自分の役割を果たすことができたと思います。

 美深高等養護学校が今後も自立と貢献を進め、地域に開かれた学校としてますます発展されるとともに、持続可能な学校として歴史と伝統を積み重ねることを期待しています。





元教頭 平成27年4月~平成29年3月

現 北海道紋別養護学校長

山 﨑 淳 也 様

開校40周年に寄せて


 北海道美深高等養護学校開校40周年を心よりお祝い申し上げます。

 私が教頭として勤務したのは、平成27年4月から平成29年3月までの2年間でした。教頭になりたての私は、日々不安を抱えながら学校の業務を行っておりましたが、当時平均年齢35歳の若い先生方や、つらいことにもめげず、何事にも全力で取り組む生徒たちに多くの元気をもらいながら、教頭職を勤めていたことを思い出します。

 若い先生方のパワーは絶大で、学年や学科、寄宿舎など、みんなで決めたことを一人一人が協力しながら取り組んでいく「協働体制」がしっかりと構築されていました。そして、「生徒の見本」を心がけた先生方は、体力つくり、実習など、何事も生徒一人一人と一緒に取り組み、子どもたちがたくましく成長する様子を実感いたしました。

 開校40周年を迎え、美深高等養護学校の伝統と歴史を大切にするとともに、新たな発想でますます発展していくことを御祈念し、お祝いの言葉とさせていただきます。





元教頭 平成29年4月~令和元年3月

現 北海道夕張高等養護学校長

田 中 敏 春 様

祝 40周年 おめでとうございます!


 このたびは「開校40周年」誠におめでとうございます。

 私は平成29年4月、教頭として初めて美深高等養護学校に着任しました。教頭としてどのように仕事をすればよいか分からず不安な毎日が続きましたが、若い職員が多く、そのパワーやバイタリティーに後押しされ、気持ちの支えにもなり職務を果たしていたことが思い出されます。また、美深町をはじめ、学校間のつながりも強く、小・中・高・特の包括的学校間連携を行ったり、学校職員も盛んに町の行事等に参加したりと、学校と地域が

ともに支え合うという特色があるところと思っています。

 美深高等養護学校が、次の10年後を見据え地域とともにさらに発展することを期待しています。おめでとうございます。



 





元教頭 令和元年4月~令和3年3月

現 北海道帯広養護学校長

業 天 誉 久 様

再考、最高、さぁ、行こう

 

 北海道美深高等養護学校開校40周年、誠におめでとうございます。赴任初日、職員室で教職員の皆さんと対面した際の第一印象は、元気のある若い先生がとても多い職場でした。そして、教職員の皆さんは、生徒や保護者、関係機関及び地域の方に対して真面目で、誠実にかかわっていました。それは、開校当初から、生徒や保護者とかかわる際のあるべき姿を先輩から後輩へ脈々と受け継いできた証であると思います。また、開校当初から若手教員が多い学校と聞いております。生徒のために教職員同士が互いに学び合い、切磋琢磨しながら、対話をとおして、答えを導き出すことができたのも、先輩教員から後輩教員へ専門性継承の賜物ではないかと思います。これから、50周年そして、100周年に向けて、継承すべき伝統と再考すべき点を整理して、美深高等養護学校の生徒たちにとって最高の教育を目指していただきたいと思います。そして、関係者が手を取り合いながら、「さぁ、行こう」と声を掛け合い、チーム一丸となって輝く未来へ向かってほしいと思います。微力ながら、応援しています。